統合失調症
統合失調症は、考え方や物事の受け取り方、感情、意欲などに変化が生じ、日常生活や仕事・学校生活、人間関係などに影響を及ぼすことがある病気です。
幻聴や妄想などが目立つこともあれば、意欲が低下したり、人との関わりが少なくなったりすることもあります。症状の現れ方や程度は人によって異なります。
主な症状
統合失調症の症状は、大きく陽性症状、陰性症状、認知機能の変化などに分けて考えることができます。
陽性症状
- 実際には聞こえていない声が聞こえる(幻聴)
- 周囲から危害を加えられているなど、現実とは異なる内容を強く確信する(妄想)
- 考えがまとまりにくくなる
- 話のつながりが分かりにくくなる
陰性症状
- 意欲が低下する
- 感情の表現が乏しくなる
- 人との交流が減る
- これまで行っていた活動への関心が低下する
認知機能の変化
- 集中し続けることが難しくなる
- 情報を覚えたり整理したりすることが難しくなる
- 計画を立てて物事を進めにくくなる
診断について
幻聴や妄想のような症状がみられたからといって、必ずしも統合失調症とは限りません。
同じような症状は、双極症やうつ病などの精神疾患、薬物や医薬品の影響、身体疾患などによって生じることもあります。
そのため診察では、現在の症状だけでなく、症状が始まった時期やその後の経過、気分や睡眠の変化、生活状況、服薬状況なども確認しながら総合的に診断します。
治療について
薬物療法と生活・環境面への支援を組み合わせながら、症状の安定と再発予防、生活の維持・回復を目指します。
薬物療法では、主に抗精神病薬を使用します。症状だけでなく、副作用やこれまでの治療経過、生活状況なども確認しながら、薬の種類や量を検討します。
また、十分な睡眠、規則的な生活リズム、体調に応じた運動、規則的で偏りの少ない食事など、生活習慣を整えることも大切です。本人が症状や病気について理解すること、家族や周囲が対応方法を知ること、学校・職場などの環境を調整することも治療や支援の一部となります。
必要に応じて、医療機関や地域の支援機関などと連携しながら、生活や社会参加について考えていきます。
受診を検討されている方へ
「周囲には聞こえない声が聞こえる」「誰かから危害を加えられていると強く感じる」「考えがまとまりにくい」「以前と比べて意欲が大きく低下した」などの変化が続き、学校・仕事・家庭生活に影響している場合はご相談ください。
なお、強い興奮や著しい行動の変化がある場合、自傷・他害のおそれがある場合、外来で安全を確保することが難しい場合には、救急対応や入院対応が可能な医療機関での診療が必要となることがあります。
18歳以上の方は成人初診、小学生~17歳の方は児童精神科初診からご予約ください。
