適応障害は、大きなストレスや環境の変化にうまく対応できず、心や体にさまざまな症状が現れる病気です。学校や仕事、人間関係などの大きな変化やストレスが原因で発症します。主な症状には、気分が落ち込む、不安を感じる、イライラする、眠れない、食欲がない、自分をダメだと感じる、集中できないなどがあります。うつ病との違いは、適応障害の症状が特定のストレス要因に反応して現れる点にあります。

適応障害は、通常、ストレスの原因がなくなるか、うまく対処できるようになると回復していきます。治療の第一歩は、ストレスの原因を見つけて、それにどう対処するかを考えることです。カウンセリングは、ストレスの対処法を学び、気持ちを整理するのに役立ちます。薬を使うこともありますが、例えば抗不安薬や睡眠薬は最小限の使用にとどめることが推奨されており、当院でもこの方針に沿った処方を行います。生活習慣の改善も非常に重要です。バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動は、心と体の健康を保つために大切です。また、リラックスする時間や趣味を持つことも、ストレスを減らすのに効果的です。

仕事や学校などで最近大きな変化やストレスがあり、気持ちの落ち込み、不安やイライラ、作業に集中できない、眠れない、食欲がないなどの症状がずっと続く場合は、遠慮なくご来院ください。診察が終了するまで、回復のお手伝いをさせていただきます。