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自閉スペクトラム症

自閉スペクトラム症(ASD)は、社会的なコミュニケーションや行動における困難を特徴とする発達障害です。「スペクトラム」という概念は、症状や能力の幅が非常に広いことを意味し、軽度から重度までさまざまな形で現れます。ASDの原因は完全には解明されていませんが、育て方が原因ではないことは明らかとされています。

小児期におけるASDの具体的な特徴には、社会的な交流の困難、目を合わせない、人と話すのが苦手、言葉の遅れ、反復行動、特定の物事への強い興味、音や光、触覚に対する過敏さがあります。学校では、集団行動が苦手であったり、過敏さのため授業中にじっとしていられなかったり、教師の指示が理解できないことがあります。

成人期においても、社会的な交流の困難、人付き合いの苦手さ、職場でのコミュニケーションの難しさ、環境の変化への適応の困難、感覚の過敏さ、時間の管理や家事の日常生活の困難さなどが見られます。これらの困難から、ASDの人々はうつ病や不安障害などの二次障害を発症するリスクが高いことが知られています。

適切な支援や必要に応じ薬物療法を受けることで、症状の改善や社会適応が期待できます。学校や職場で困難を感じ、それがASDに由来するものであれば、診断と支援は今後の生活に寄与するものとなります。

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