躁うつ病
躁うつ病(双極性気分障害)は、気分が大きく変わる病気です。この病気になると、すごく落ち込む時と、すごく元気になる時が交互にやってきます。
落ち込む時は、何をしても楽しくなくなり、悲しい気持ちが続きます。食欲がなくなったり、逆に食べ過ぎたりすることもあります。また、夜に眠ることができなくなったり、逆にずっと寝ていたくなることもあります。仕事や学校に行くのがつらくなったり、気晴らしや遊ぶことも嫌になったりするかもしれません。
一方、元気になる時は、気分が異常に高まり、何でもできるような気がしてきます。この時は、エネルギーがいっぱいになり、無茶なことをしてしまうことがあります。たとえば、突然高額の買い物をしたり、相手に構わずひたすら話し続けてしまうことがあります。夜もあまり寝なくても元気でいられることが特徴です。
このような気分の波をコントロールするために、薬を使った治療や、気持ちを整理するためのカウンセリングを行います。薬は気分の波を穏やかにする効果がありますし、カウンセリングでは毎日の生活での困ったことや不安なことを話すことができます。
日常生活では、規則正しい生活を送ることが大切です。たとえば、毎日同じ時間に起きたり寝たり、バランスの良い食事をとったりすることが効果的です。また、ストレスを減らすために、趣味やリラックスできる時間を作ることも大切です。家族や友達にサポートをお願いすることも良い方法です。
症状により、生活するうえで大変なことを教えてください。長期的な視点で症状とうまくつきあうことができるよう支援いたします。お気軽にご相談ください。