パニック障害
パニック障害は、突然とても怖くなったり不安になったりして、心臓がドキドキしたり、息が苦しくなったり、めまいがしたり、手足が震えたり、意識を失いそうな感覚になったりするパニック発作が何度も起こる病気です。
パニック障害の原因は、脳の中の神経伝達物質のバランスが崩れることにあります。特に、青斑核(せいはんかく)という部分が関係しており、これが過剰な恐怖や不安を引き起こすとされています。また、ストレスや生活の変化、遺伝も影響します。発作は突然起こり、数分から数十分続くことが多いですが、頻度や持続時間は人によって異なります。
治療には薬とカウンセリングがあります。薬では、抗不安薬や抗うつ薬が使われますが、抗不安薬は依存性やふらつき、睡眠の質を悪化させるリスクがあるため、使用は最小限にとどめるよう勧奨されています。生活習慣の改善も大切です。十分な睡眠をとり、毎日同じ時間に寝て起きること、適度な運動、バランスの取れた食事、カフェインやアルコールを控えることが推奨されます。
パニック発作が続いて、日常生活に支障が出る場合は、遠慮なくご来院ください。診察を通じて、回復のお手伝いをさせていただきます。